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ノロウイルス胃腸炎 (12/05/08)

ノロウイルス胃腸炎

    ノロウイルスは、乳幼児から高齢者にいたる幅広い年齢層の急性胃腸炎の病原ウイルスで、特に冬季に流行します。ノロウイルスは非常に感染力が強く、100個以下という少量のウイルスでも、人に感染し発病します。患者の嘔吐物や糞便には1グラムあたり100万から10億個ものウイルスが含まれていると言われ、不十分な汚物処理で容易に集団感染を引き起こします。

 

① 感染経路
ノロウイルスで汚染された飲料水や食物(生カキ、サラダ等)からの感染があり、ウイルス性食中毒の集団発生の原因となります。また、感染者の嘔吐物や糞便で汚染されたものからも感染を受けます。患者の嘔吐物等が乾燥すると、ウイルスが空中を漂い、鼻腔や口に入って感染することもあります。
② 感染した時の症状
潜伏期間は12~72時間で、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等の症状が出ます。通常3日以内に回復しますが、症状消失後も10日間程度糞便中にウイルスは排泄されます。また、感染後、嘔吐、下痢等の症状がなくてもウイルスは排泄されていることがあるので、流行時には特に注意が必要です。 けいれん、肝炎、まれに脳症を併発する可能性があるので、注意が必要です。
③ 消毒方法
ノロウイルスは、物理化学的抵抗性が非常に強いため感染症、食中毒の予防を困難にしています。逆性石けんやアルコールの消毒効果は十分ではなく、85℃で1分間以上の加熱又は次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、有機物の少ないときは0.02%、嘔吐物や糞便では0.1%以上が必要です。次亜塩素酸ナトリウムには金属腐食性があるため、金属を消毒する際は使用を避け、加熱消毒にします。また、次亜塩素酸ナトリウムは、揮発性で、塩素ガスが発生するため、窓を開けて換気します。
④ 保育所における具体的な感染拡大防止策
ノロウイルスの流行期(晩秋から初春にかけて)に嘔吐、下痢を呈した場合は、ノロウイルス胃腸炎を疑う必要があります。このような症状の子どもは、速やかに別室で保育します。 また、嘔吐物や下痢便の処理の際には、できる限り子どもを遠ざけます。 嘔吐・下痢等の症状が治まり、普段の食事ができるまで登園を避けるよう保護者に依頼します。症状回復後も感染力を有していることや、回復に時間を要する感染症であることにも十分留意することが必要です。